狭心症または心筋梗塞が疑われる場合に行う検査で、外来で出来ます。
当院には一昨年に最新鋭64列マルチスライスCTが導入されました。これにより比較的短時間で超高解像度の冠動脈の画像が得られるようになり、冠動脈病変のより正確な解析ができるようになりました。さらにこのCT画像をもとに、冠動脈病変の組織学的な性状を推測することにより、狭心症の治療に役立たせることができます。また本年から一段とパワーアップした解析ソフトを使用できるようになり、緊急の場合でも正確な評価を行えるようになりました。
発作性の胸部症状をお持ちの方、あるいは症状がなくても狭心症のなりやすい疾患や体質をお持ちのかた、例えば糖尿病、高血圧症の患者さん、血液中のコレステロールや中性脂肪の数値が高いかた、あるいは喫煙しておられるかた、などがこの検査を受けられるとメリットは大きいと考えられます。実際に、胸部症状がないにもかかわらず、上記の疾患を2つ以上お持ちであったために、健診目的でこの検査をうけて高度の冠動脈狭窄が発見され、治療に結びついたかたは数多くいらっしゃいます。ただし典型的な狭心症や心筋梗塞の症状があると判断される場合は、この検査をスキップして最初から心臓カテーテル検査を受けていただくべきでしょう。
検査の予約
緊急の場合を除いてはすべて予約が必要です。まず当院の循環器センターに受診して頂きます。外来担当医が冠動脈CT検査を行う必要ありと判断した場合は、そこで検査の予約をしますので、予約日に再度来院して頂き撮影します。またかかりつけの病院・医院で担当の先生が予約して頂いた場合は、予約日に胸部のレントゲン検査と心電図検査を行ったあとに循環器担当医の問診をして、そのあと撮影となります。結果のご説明は、緊急の場合は当日、それ以外は翌日以降になります。
右冠動脈狭窄の例
診療科
受診について