メノポハンドってなに?
2024.12.04(かけはしvol.124掲載)
メノポハンドとは。
女性ホルモン「エストロゲン」の減少によって起こる手の変形を「メノポハンド(メノポーザルハンド=更年期の手)」といいます。
同じ疾患でもエストロゲンの減少が関係しない場合はメノポハンドに含めません。圧倒的に更年期を迎えた女性に多く見られますが、男性の発症例もあります。
次の2つの条件を満たすものを指します。
①エストロゲンの減少によって起こっている
②以下のような手の変形性関節症
● ブシャール結節 ● へバーデン結節 ● 母指CM関節症 ● ドケルバン病 ● ばね指 ● 手根管症候群 |
予防方法の鍵はエクオール。
エクオールは大豆由来の栄養素をもとに腸内細菌が作り出す物質で、エストロゲンに似た働きをするので更年期の症状を軽減してくれるといわれています。納豆や豆腐、豆乳などの大豆製品が女性に勧められる理由はここにあるのです。
POINT
エクオールを作り出す細菌はすべての人の腸にいるわけではありません。この細菌の有無は尿検査で調べられますので、事前にチェックしておくのもお勧めです。
その手の違和感重要なサインかも!
年齢を重ねると、手のこわばりやしびれを「歳だから仕方ない」と思いがちですが、適切な対応で改善できる場合があります。
当院では、専門医のサポートのもと、以下の指導や治療を行っています。
▶リハビリ療法
手のリハビリ専門医のサポートのもと、日常でもできる運動含めて指導します。
▶薬物療法
痛みが強い場合、鎮痛薬の処方やステロイド注射などを行います。
▶エクオール検査
腸内細菌を調べ、必要な場合サプリを処方します。
手の健康は生活の質に直結します。気になる症状があれば、ぜひご相談ください。
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