カプセル内視鏡
2024.02.28(かけはしvol.122掲載)
体の負担がほとんどないカプセル内視鏡
カプセル内視鏡とは、その名の通りカプセルサイズの内視鏡で、口から飲み込み、半日ほど普通に過ごしている間に検査が可能です。
飲み込んだカプセルが、腸管内を通過しながら写真を撮影・記録していきます。
苦痛や時間的な制約が少ない検査でありながら、小腸の奥まで検査が可能です。
従来の小腸内視鏡検査の場合は入院が必要ですが、カプセル内視鏡は、カプセルを飲むだけという検査でありながら、消化管出血以外にも様々な小腸疾患の早期発見につながります。
原因不明の消化管出血に有効な検査
貧血があり、便に血が混じっている状態であっても、胃・大腸カメラでは原因が特定できない場合があります。
そのような原因不明の消化管出血にカプセル内視鏡が特に有効です。
カプセル内視鏡によって診断される小腸の病気には、がん・リンパ腫・ポリープ・血管異形成など実に様々です。
発見だけでは意味がない。
万全な精密検査・治療体制
カプセル内視鏡は検査を行うことはできますが、疾患があった場合の組織を採取する精密検査や治療を行うことはできません。疾患が見つかった際の精密検査・治療の体制が整っていることが重要です。
当院では、「バルーン内視鏡」を導入し、精密検査並びに内視鏡による治療を行います。
また、外科的治療が必要な場合は、外科医師と連携したチーム治療を行います。
さらに2024年4月には、より小腸の深部に挿入しやすい「ダブルバルーン内視鏡」を導入予定です。
カプセル内視鏡・バルーン内視鏡・チーム医療による万全な体制で、小腸疾患の早期発見・早期治療を行っています。