内視鏡センター② 膵がん~福井県の膵がん死亡数ゼロを目指して~

2022.09.05(かけはしvol.113掲載)

見つける 早期発見・早期治療で患者さんの心身の負担軽減を

予後延長のカギを握る高度な検査と診断


 膵がんは進行度に応じてステージⅠからステージⅣに分類されています。腫瘍の大きさが10㎜以下だとステージⅠA、11㎜から20㎜はステージⅠBに分類されます。ステージⅠAであれば、5年生存率が80%とされ、他の臓器への転移する力がほとんどないとされており、当院では、このステージⅠAの膵がんに加え、その前の段階を「ステージゼロ」として、早期発見・早期治療を目指しています。
 膵がんの診断技術は近年大きく進歩しています。膵がんが疑われた場合、CT・MRIなどの画像診断を実施した後、超音波内視鏡の先端に取り付けた穿刺針で膵臓の組織を採取する「超音波内視鏡下穿刺吸引法 (EUS-FNA)」を行います。画像検査で判断が難しい場合でも組織を採取することで良性か悪性かをより正確に診断することが可能です。
 採取した細胞は、病理診断科にて診断を行いますが、当院では、外科・内科・放射線科・病理診断科が一体となって、患者さんの病歴や症状、検査実施段階での医師の考えなど複合的な情報共有を行い、ステージゼロでの発見を目指してチームで取り組み、より精度の高い診断に努めています。





年間4万人以上が膵がんに。転移しやすいため生存率も低い。

国立がん研国立がん研究センターがん情報サービス(2019年)によると、日本人の約4万人以上が膵がんに罹患しており、他の部位のがんと比較して、死亡率が高いのが特徴です。それは早期発見が非常に困難だからです。
膵がんの発症リスクは、家族歴や糖尿病、アルコール多飲などがあげられますが、自分だけは大丈夫と思わず、定期的な検査が必要です。究センターがん情報サービス(2019年)によると、日本人の約4万人以上が膵がんに罹患しており、他の部位のがんと比較して、死亡率が高いのが特徴です。それは早期発見が非常に困難だからです。
膵がんの発症リスクは、家族歴や糖尿病、アルコール多飲などがあげられますが、自分だけは大丈夫と思わず、定期的な検査が必要です。



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