ほうっておくと危ない!検便の「要」精密検査② ~大腸がん~
2021.06.02(かけはしvol.108掲載)
■部位別がんの死亡率で、女性1位・男性3位
大腸がんは、食生活の欧米化による腸内環境の悪化を要因のひとつとして、増加しています。部位別がん死亡率では、女性が1位、男性が3位と、男女ともに上位となっています。
■早期では自覚症状がありません。
大腸がんは、早期ではほとんど自覚症状がありません。自覚症状がある場合は、既に進行していることが考えられるため、便潜血検査が陽性の場合、その後の精密検査が重要なのです。
■早期の治療なら、生存率は約90%
大腸がんは、早期(I期)であれば5年後の生存率は約90%という統計もあり、病巣をしっかり切除すれば、再発が少ないとされています。多様な治療法が確立され、早期発見であれば、負担の少ない内視鏡手術で治療も可能ですが、進行して転移後に発見すると、生存率は大きく下がります。
■大腸がんは、早く見つければ治る病気
大腸がんは、早期に見つかれば治る病気です。しかし、初期症状がほとんどないため、自覚症状が出たときには手遅れになる場合もあります。
早期発見のためには、正しく便潜血検査を行い、陽性の場合は、できるだけ早く精密検査を受けてください。