知ってるようで知らない白血病①
2021.02.13(かけはしvol.107掲載)
白血病は骨髄の血液細胞の病
血液細胞は骨の中にある骨髄で造られます。骨髄には造血幹細胞という血液の基になる細胞があります。造血幹細胞は増殖しながら分化して血液細胞(最終的には白血球、赤血球、血小板)となります。白血病は骨髄で造血幹細胞から血液細胞が造られる過程で悪性化し無限に増殖するようになり発症します。
白血病の原因として、極稀ですが化学療法や放射線治療を受けた後や母乳を介した感染が主な感染経路とされているHTLV-1というウイルス感染から発症することがあります。しかし大多数において原因は分かっていません。
発症者は年々増加しています
国立がん研究センターがん対策情報センターによると、10万人あたり、1975年は4・5人だった罹患率が2015年には5・7人にまで増えています。高齢化や検査・診断の進化による発見数の増加などが関係していると考えられています。
白血病の種類
初期の症状は軽いこともあるため要注意!
白血病が進行すると、赤血球や白血球、血小板が正常に造られなくなり左図のような症状が現れやすくなります。あまり特徴のない症状ですが、いつもと違うと思った時は、速やかにかかりつけ医にご相談ください。
また自覚症状がなく、健診などの血液検査で偶然発見されるケースもありますので、定期的に健診を受けることもポイントです。