放射線科のシゴト③質の高い医療の提供こそ最大のサービス
2020.08.31(かけはしvol.105掲載)
画像診断は、病院の質を左右するといっても過言ではないと考えます。正確な診断であることは当然のこと、いかに患者さんの負担を少なくできるかが重要です。
それは治療においても同様。その考えから私は、肝がん治療のひとつであるTACEの普及のため、長年にわたりどの医師でも使いやすい血管造影キット(※)や最細カテーテルのTACE支援ソフトウェア開発に携わり、患者さんに最も負担が少なく、最大の効果をもたらす道を探ってきました。
放射線科は、こと画像診断においては、他科に比べて患者さんと接する機会は少ないですが、だからこそ第3者の目を持って、冷静な判断で画像の見落としを防ぐことができます。画像を正確に読み解くことは、診療の基礎・根幹であり、治療の第一歩となります。放射線科は「縁の下の力持ち」として、今後も良質で患者さんに優しい医療を支え続けていきます。