脊椎圧迫骨折②治療法
2020.03.10(かけはしvol.103掲載)
脊椎圧迫骨折の治療法
あまり聞きなれない名称の脊椎圧迫骨折ですが、骨折の一種ですので治療法も一般的な骨折の場合と大きくは変わりません。
まずはレントゲンやCT、MRIなどの画像診断を行い、該当部を特定します。その際の骨の状態を診て、専門医が患者さんと相談しながら適切な治療を選択していきます。
<治療法①コルセット>
最も広く行われている治療法です。体の外側に硬い装具を着用して固定した状態で数か月間生活し、骨同士をくっつけます。痛み止めや骨粗しょう症の投薬と並行するケースも
多くあります。
<治療法②BKP法>
Balloon Kyphoplasty(バルーン カイフォプラスティ)は、1990年代にアメリカで開発された新しい治療法です。風船状の治療器具を用いて、潰れてしまった脊椎を骨折前の形に近づけ、骨セメントで固めることで痛みを和らげる手術です。
<治療法③脊椎除圧固定術>
専用の固定器具を用いて脊椎を安定させる手術です。脊椎を通っている神経の圧迫を解除するため、背骨や関節の一部などを切除する場合もあります。
骨の状態にも要注意!
他にも骨折の具合、症状によって治療法が検討され、必要な場合には複合的な治療を行います。
しかし、肝心の骨自体がもろくなっていると根本的な手術が行えなかったり、治っても骨折を繰り返したり…と負の連鎖が起こりやすくなってしまいます。不安のある方はかかりつけ医に相談し、飲み薬や注射などで骨の状態を改善しておくのが望ましいでしょう。また、定期的な骨密度検査もお勧めです。
<問い合わせ先>
場所 本館2階Fブロック(整形外科外来)
診療日 月~金 8:30~11:00
※原則、紹介予約制となります。かかりつけ医からの紹介状をお持ちの上、ご来院ください。
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