本当は怖いすい臓がんの話③
2019.11.01(かけはしvol.102掲載)
県内唯一!膵疾患外来で専門医が対応
2015年に県内初の「膵疾患外来」(現在は、『胆道・膵疾患外来』)を開設し、無症状の方のすい臓がんを発見するなどの実績を上げています。診断や治療が難しいといわれているすい臓の病気ですが、当院では内科と外科がチームを組むことで、早期診断やより適切な治療を実現。術後の合併症に迅速に対応できるのも総合病院ならではの強みです。
特に力を入れているのが、月2回行っている「肝胆膵病理カンファレンス」です。ここでは内科・外科・放射線科・病理の専門医が集まり、実際に治療した患者さんの画像・症例を見ながら、「診断は正しかったか」「切除範囲は適切であったか」「再発の可能性はあるか」などを徹底的に話し合い、その後の治療に役立てています。科の垣根を超えて率直な意見のやりとりを繰り返すことで、膵疾患に対する知識を深め、より質の高い医療を患者さんに提供できるようにしているのです。今後も多角的な視点から、より適切な治療が導き出せるような体制作りと専門性の強化を図り、安心して検査・治療を受けていただけるよう努めていきます。
早期発見を目指して 地域連携医との勉強会
すい臓がんを早期発見するには、尾道方式のように地域の先生方と一緒になって取り組むことがとても重要です。そこで、地域の先生方を交えた腹部超音波検査の勉強会を行い、早期発見するための画像診断のポイントを学び意見交換をしています。地域一体となって福井のすい臓がん生存率の向上を目指します。
<問合せ先>
場 所/ 本館1階A・Bブロック(内科・外科総合外来)
診 療 日/ 毎週火曜日午前
※要相談で金曜日も可
※緊急処置が必要な状態の方は毎日対応
予約・問合せ/ 0776-23-1111(代)
※原則、予約外来制(かかりつけ医からのご紹介)