CT検査の可能性②画期的なCT装置を中部地方で初めて導入
2018.08.09(かけはしvol.95掲載)
腫瘍の成分も解析!メリットは数多く
当院は、昭和52年に全国で2番目となる全身CTを導入するなど、先進的な機器を積極的に活用し、「診断の済生会」として高度な画像診断と治療に取り組んできました。また、画像診断専門医や放射線技師など専門スタッフも数多く配置し、患者さんに寄り添った診療を行っています。
この度、患者さんの身体の負担を減らし、より鮮明な画像を撮影できる画期的なCT装置を中部地方で初めて導入しました。この装置では、X線のエネルギーを変えた画像を自由につくることができるため、これまでのCTでは分かりにくかった病変を鮮明に描出することが可能になりました。
撮影した画像を、病変が見やすいような様々な画像に変更することができるので、病気の発見率が上がるだけでなく、腫瘍の性質や成分を解析し、結石の成分や良性か悪性かなどを推測できるなど、診断の精度も格段に向上します。また、造影剤量を従来より大幅に減らしても高画質な画像が得られるので、腎臓の病気のためこれまでは造影剤が使えなかった方でも検査が可能となります。
当院は今後も、正確で高度な検査、診断に基づいた治療に努めていきます。