胆道・膵疾患外来③当院の特徴
2017.12.25(かけはしvol.91掲載)
<高水準の〝チーム医療〟>
当院は、福井県内で唯一の「日本胆道学会指導施設」の認定を受けている病院です。内科の野村佳克医師は県内唯一の指導医。また、平成24年には日本肝胆膵外科学会「高度技能専門医修練施設(B)」を取得しており、寺田医師ら外科医による手術数は北陸三県でもトップクラスです。診断から治療に至るまで非常に高い専門性を誇っています。
胆道・膵疾患の専門医が揃った内科と外科がチームを組むことで、「確実な診断と切除の範囲(切離線)」を的確に示すことができるだけでなく、術後の合併症にも早急に対応できるようになりました。これは検査・治療ともに充実しているからこそできることです。
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1.内視鏡診断の様子。本外来では、麻酔を使って心身の負担を軽減するなどの配慮をしています。約95%の患者さんが「寝て起きたら終わっていた」と言われるほど。 2.チューブ先端のバスケットで、胆管の結石をキャッチ・粉砕し取り出すことが可能。 3.内視鏡で造影された胆嚢結石の像。コロコロした物が結石です。 4.手術の様子。的確な手技が求められます。
<全症例を各科専門医が確認>
外科治療に至った症例を見直すため、月2回、内科・外科・病理・放射線科の専門医が集まり「肝胆膵病理カンファレンス」を行っています。病理(病気の原因や発生する仕組みの解明、病気の診断の確定を目的とする分野)診断の結果をもとに切除症例を振り返り、治療の質の更なる向上に役立てています。
また、患者さんの不安を少しでも払拭できるよう、多角的な観点から適切な治療を導き出す「科を越えたチーム医療」の体制作りを進めています。今後も専門性や精度を高め、ご期待に応えられるよう努めていきます。