人工関節センター③ 治療の流れ
2017.10.13（かけはしvol.90掲載）
＜不安・疑問に寄り添ってチームで患者さんを支援＞
治療の流れとしては、まずレントゲンで関節の状態を確認し、必要があればCTやMRIを行い、手術的治療か保存的治療かを決定します。
手術となった場合、術前の検査を行いますが、糖尿病や肺・心臓等の病気があると、手術後に重篤な症状が現れることがあります。当院は総合病院の利点を生かし、手術に影響するような病気がある患者さんには専門科の医師と連携して、まずはその治療をしてから安心して人工関節手術に臨んでいただいています。
手術前日には、理学療法士よりリハビリテーションの重要性と手術当日からのリハビリについて説明します。手術直後は当然ながら痛みはありますが、特に膝の場合、手術後約１週間で膝の曲がりがほぼ決まってしまうため、早期のリハビリがとても重要となります。
また、術後すぐにリハビリを開始することで「エコノミークラス症候群（下肢静脈血栓症）」の防止にもつながることをご理解ください。
手術は、感染を防ぐため、無菌服（宇宙服のような特殊な手術服）を着用し、クリーンルームで行っています（上写真）。傷口は皮下縫合のため比較的きれいで、術後４～５日からシャワーを開始していただいています。
入院は約３週間で、約10日後から「地域包括ケア病棟」に移っていただき、退院に向けた支援を行います。退院後の生活に不安のある方にも、スタッフが寄り添ってご相談に応じ、安心して退院できる体制を整えています。
人工関節を考えられている方、お気軽にご相談ください。
人工関節センターは、紹介制／完全予約制です。
【診察日】毎週火曜 午後：五之治 行雄 センター長
毎週木曜 午前：稲谷 弘幸 整形外科医長
【場 所】本館２階 F ブロック（整形外科外来）
【予約・お問い合わせ】整形外科外来 0776-23-1111（代）