外科医長
小杉郁子医師
当院の外科医長、小杉郁子医師が7月6日から8月14日(現地滞在は7月13日~8月11日)の約1ヶ月間、「国境なき医師団」の医療スタッフとして中東・イエメン共和国に派遣され、活動を行ってきました。小杉医師は県内で唯一、同団に登録している医師で、イエメン南部の都市アデンでは医師団が運営する外傷専門病院で現地の医師や看護師とともに患者処置や手術にあたりました。
イエメンは現在、政府軍と反政府勢力の武力衝突により各地で紛争が起き、多くの市民が被害を受け、必要な医療を受けられない状況が続いています。国境なき医師団は負傷者の治療、地域の病院の支援、医療物資の寄贈など医療・人道援助を行っています。
「国境なき医師団」とは
紛争や自然災害の被害者や、貧困などさまざまな理由で保健医療サービスを受けられない人々に、中立、独立、公平な立場で医療・人道援助活動を行う民間・非営利の国際団体。年間3万8千人以上のスタッフが約60の国と地域で活動しています。国際援助分野における功績によって、1999年にノーベル平和賞も受賞しています。