【健康経営】参加レポート 第二弾「”女性向け”健康教室」健康保険連合会福井連合会主催
2024年度 第二弾「”女性向け”健康教室」健康保険連合会福井連合会主催
2025年2月15日(土)に当院において、福井県内の健康保険加入者を対象とした「”女性向け”健康教室」が開催されました。
今回は当院医師、理学療法士が講師を務め、講演と合わせて予防の運動を行いました。
多くの方からお申込みをいただき、総勢48名の方にご参加いただきました。
今回は、講演の様子、内容をご紹介します。
演題:更年期症候群と骨粗鬆症
講師:三屋和子 産婦人科医長
前回の振り返りとして、ポイントをまとめた内容でした。
内容: >>【健康経営】参加レポート「”女性向け”健康教室」健康保険連合会福井連合会主催
演題:健やかな毎日を送るために ~これから先の身体のメンテナンス~
講師:池端亜香里 理学療法士
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骨盤底筋体操
尿失禁の予防・治療の第一選択として推奨されており、生活の質(QOL)の向上に繋がります。
骨盤底筋は、骨盤の底にある筋肉群で、膀胱、子宮、直腸を支え、排泄を調整し、姿勢を安定させる役割があります。
体操のポイントは、呼吸を止めずに息を吐いた時に骨盤底筋を収縮させて行うことです。
短い収縮と長い収縮を両方行い、まずは1日に数セット、5~6回ずつから始め、慣れてきたら朝晩各10~20回行います。1ヶ月続けることで効果が期待できます。
骨粗鬆症と転倒予防体操
閉経により骨量が減少するため、栄養素の摂取と骨に荷重をかけた身体活動が重要です。
有酸素運動と荷重運動を組み合わせることが推奨されます。
転倒しにくい身体づくりとして、バランス練習や姿勢を保つための筋肉トレーニングも重要です。
片足立ちは、大腿骨頚部に効果的な負荷をかけることができます。
姿勢の改善
肩甲骨と骨盤の運動を取り入れ、正しい姿勢を意識しましょう。
肩回しや骨盤をゆらす運動、インナーマッスルと骨盤底筋と呼吸を意識した運動が効果的です。
生活習慣病予防
更年期には、エストロゲンの低下により脂質異常症、高血圧、肥満、糖尿病になりやすい状態です。
有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせることで、血圧や血糖値を下げ、悪玉コレステロール値を低下させ、善玉コレステロール値を上昇させることが期待できます。
運動のポイントは、FITTの法則(頻度、強度、時間、種類)を参考に、週3~5回、やや強めの強度で、1回10~30分、有酸素運動とレジスタンス運動を行うことです。
参加者の声
「更年期の症状について詳しく知ることができ、今後の生活に役立てたいと思います。」
「運動指導がとてもわかりやすく、自宅でも続けられそうです。」
「骨粗鬆症の予防には、若い頃からの生活習慣が大切だと改めて感じました。」
まとめ
更年期は、女性の人生における重要な転換期であり、ご自身の身体と心に向き合い、適切なケアを行うことで、より豊かな人生を送ることができます。骨粗鬆症は、予防と早期発見・早期治療によって骨折のリスクを減らすことができます。老年期に向けての準備期間と捉え、運動習慣を続けることで、筋力低下による転倒予防や生活習慣病の悪化を防ぐことが期待できます。
今後も健康保険連合会福井連合会とコラボレーションを行い、女性の健康づくりについて様々な取り組みを行っていく予定です。
そして”自分らしく輝ける”ように応援していきます!!。
当センターでは「レディースドック」を 毎月第3木曜 午後に8名限定 で行っています。
レディースドックでは、子宮頸がん検診、乳がん検診、HPV検査(限定オプション)で受けることができます。
その他にも女性特有の疾患の発見につながる検査を行っています。
空き枠も少なくなってきていますので、早めのご予約をお勧めします。
福井県済生会病院 健診センター
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