主な疾患

慢性硬膜下血腫

軽微な頭部外傷後、2週から2か月くらいの間に頭蓋骨の下の硬膜と脳との間に血腫が貯留し脳を圧迫して症状をきたします。症状は、若年者では難治性の頭痛、高齢者では片麻痺・意識障害・尿失禁・高次脳機能障害(認知症症状)などです。急性の血腫と異なり、血腫は流動性で被膜を有することが特徴です。治療は手術により、血腫を取り除けば症状は改善します。


手術方法


血腫の厚い部分の頭皮に切開を加え、頭蓋骨に直径約1cmの穴を開けます。硬膜および血腫被膜を切開し流動性血腫をできるだけ洗浄し除去します。血腫腔内にチューブを留置し、頭皮を縫合して手術を終了します。固形の血腫が多い場合には、4-5cmの小開頭をすることもあります。順調ならば、術翌日より食事や歩行可能です。術後1週間で抜糸し、約8日間で退院できます。


診療科

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