主な疾患

片側顔面けいれん

顔面神経(顔の筋肉を動かす神経)が脳幹から出てきたところで血管(主に動脈)に圧迫されて起こるものです。
放置しても生命に関わったり、意識障害や半身麻痺などの障害につながったりするものではありません。しかし、人前で話をするときや緊張すると余計に症状は強くなる傾向にあり、それに伴う精神的苦痛は本人でないとわかりません。
治療は手術により、神経を圧迫している血管を移動させれば神経への圧迫がとれ改善します。


治療法


①ボトックス(注射)


顔面けいれんを生じている顔面の筋肉に注射するとけいれんが抑えられます。1度注射をすると3ヶ月くらい効果が持続します。効果がなくなった場合には注射を繰り返します。


②手術(頭蓋内微小血管減圧術)


耳の後方を切開し、手術用顕微鏡を使って、脳の隙間から小さなスポンジを入れ、血管を移動させ、血管が顔面神経に接触しないようにします。手術は3-4時間で終了します。順調ならば、術翌日より食事可能で、翌々日には歩行可能です。術後1週間で抜糸し、約10日間で退院できます。


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