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入院の方
三叉神経(顔の感覚を伝える神経)が脳幹に入るところで血管(主に動脈)に圧迫されて起こるものです。顔のある部分にさわると激痛が走ります。放置しても生命に関わったり、意識障害や半身麻痺などの障害につながったりするものではありません。しかし、痛みはかなりつらいものです。痛みが出るのがつらくて顔を洗えなかったり、食事がとれなかったりする方もいます。
治療法
①薬物治療
カルバマゼピン(商品名:レキシン・テグレトール)という特効薬があります。眠気・ふらつき・肝機能障害といった副作用が出現することがあります。それ以外に、プレガバリン(商品名:リリカ)などの薬剤を用いることもあります。
②手術(頭蓋内微小血管減圧術)
耳の後方に切開を加え、手術用顕微鏡を使って、脳の隙間から小さなスポンジを入れ、血管を移動させ、血管が三叉神経に接触しないようにします。手術は3-4時間で終了します。順調ならば、術翌日より食事可能で、翌々日には歩行可能です。術後1週間で抜糸し、約10日間で退院できます。
③ガンマナイフ
局所に高線量の放射線を当てる方法で、治療は短期間で済みます。痛みが消失するのが40-60%で長期の有効性が高くないこととしびれが顔面に残るため、手術が困難な場合の治療法と考えます。設備が高額なため、施行できる施設が限られており、希望の場合は他院に依頼しています。
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