福井県済生会病院

「痛み」には生物に痛みのある付近で異常が発生している事を知らせる重要な役目が本来ありますが、痛みがあまりに強かったり長引くと日常生活に悪影響を及ぼしてしまいます。「ペインクリニック」とは、日常生活に悪い影響を及ぼしている痛みを治療の対象としている診療部門です。痛みに対して薬物治療や神経ブロックなどを行い、痛みをやわらげ日常生活の質の改善をはかります。「神経ブロック」とは神経の近くに針を刺し、局所麻酔薬などを投与する事で、痛みの原因となっている炎症・血流障害・筋緊張などを改善し症状の緩和をはかる方法です。痛みの原因は帯状疱疹後神経痛・腰下肢痛・三叉神経痛など多岐にわたります。痛みは感染症・腫瘍・出血などに伴い生じている場合もありますので、まずはかかりつけの医療機関でそれらの原因が無い事を早急に御確認ください。ペインクリニックではまず痛みの原因をできるだけ明らかにし（必要に応じて血液検査、各種画像検査を追加で行います）、各種ガイドラインに沿った薬物療法（西洋薬、漢方薬）・神経ブロックを適宜組み合わせ治療を行っていきます。通常の治療では改善困難な痛みに対しては、高周波熱凝固法・硬膜外脊髄刺激療法などの最先端の治療も積極的にとりいれています。痛みの原因が特定できない場合やこれまでの治療で痛みの改善が少ない場合には、ペインクリニックに一度御相談ください