睡眠時無呼吸症候群に悩む患者さんを専門に診る
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も無呼吸や低呼吸が繰り返される疾患で、日常生活に様々な障害を引き起こすほか、不整脈や脳卒中などの心血管系障害のリスクを増加させます。肥満でなくても、骨格的に顎の小さい日本人は発症しやすいと言われており、潜在的な患者さんが非常に多い現状です。またこの疾患の多くは、空気の通り道(気道)が塞がったり狭くなったりすることで起こる「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」であり、耳鼻咽喉科の得意分野となります。
このような背景から、睡眠時無呼吸症候群が疑われる方を早期に発見し、専門的な検査や治療を行う専門外来を2018年4月より開設いたしました。
- 診療日:毎週木曜 13:30~15:30
- その他:当専門外来は、原則完全予約制となっております。
受診希望の方は、かかりつけ医よりご予約いただくか、
Eブロック(耳鼻咽喉科外来)までお電話ください。
- 睡眠時無呼吸に詳しい耳鼻咽喉科医師が診察
- 睡眠時無呼吸症候群のほとんどが気道の閉塞による「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」です。
この疾患は、睡眠時にのどの周囲の筋肉が緩むことで気道が狭くなって起こってきます。
耳鼻咽喉科の医師が担当することでより精度の高い検査を行うことができます。また、鼻
づまり(鼻閉塞)の治療・処方を行ったり、場合によっては扁桃腺の除去手術ができるの
も、耳鼻咽喉科の医師が治療にあたる強みと言えます。
- 病状に応じて、他科やかかりつけ医と連携
- 睡眠時無呼吸は高血圧や不整脈、糖尿病、脳血管障害、虚血性心疾患などを合併することが
多く、検査結果に応じて糖尿病・内分泌代謝や循環器内科等の専門科と連携し治療を行って
いきます。また、病状が安定した場合はかかりつけ医をご紹介し、地域で治療を継続できる
よう支援いたします。
- 検査・治療の流れ
- 初診時スクリーニング
問診、身体測定、血液検査、鼻腔通気度検査、鼻腔内視鏡(ファイバー)、心電図、胸部レントゲンなど
- 簡易検査
ご自宅で、指先センサーと呼吸センサーをつけて血液中の酸素と呼吸の検査を行います。
- 治療
・CPAP(持続陽圧呼吸療法)による治療
マスク・ホースを介して気道に空気を送ることにより気道が閉塞しないようにする治療。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の症状改善が期待でき、効果の高い治療法です。※一定基準を満たせば保険適応となります
その他必要に応じて鼻腔形態手術や扁桃手術、内科的な疾患の場合は他科と連携し治療を行っていきます。
広報誌「かけはし」 特集:睡眠時無呼吸外来
スタッフ紹介
耳鼻咽喉科医長
笠原 善弥
(かさはら よしや)
免許取得:平成23年
- 資格
- 日本耳鼻咽喉科学会認定耳鼻咽喉科専門医
担当医スケジュール
診療実績