泌尿器科常勤医師5人で診療に取り組みます
泌尿器科は腎・尿管・膀胱・尿道の尿路、精巣(睾丸)・精巣上体(副睾丸)・精管・前立腺・陰茎の男性生殖器および副腎の疾患を扱う診療科で、泌尿器科常勤医師5人で診療にあたっています。
当科は内視鏡手術やESWLなどの低侵襲性手術を積極的に取り入れてきました。腹腔鏡手術も早くから取り入れてきました。開腹手術は減り、ほとんどが腹腔鏡手術となっています。
術式/年 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
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腎がん | 21 | 17 | 24 | 19 | 8 | 15 |
(腎摘除) | 10 | 8 | 13 | 9 | 4 | 8 |
(腎部分切除) | 11 | 9 | 11 | 10 | 4 | 7 |
腎尿管 | 11 | 13 | 6 | 3 | 12 | 8 |
膀胱全摘 | 8 | 4 | 9 | 6 | 5 | 4 |
副腎 | 2 | 5 | 6 | 3 | 3 | 0 |
腎盂形成 | 1 | 1 | 3 | 1 | 0 | 2 |
尿膜管摘除 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 |
合計 | 43 | 40 | 48 | 32 | 30 | 29 |
2024年は1月1日より9月30日
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | |
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TUL | 70 | 89 | 86 | 58 | 69 | 54 |
PNL/TAP | 19 | 9 | 21 | 11 | 10 | 4 |
2024年は1月1日より9月30日
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | |
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TUR-p | 11 | 19 | 15 | 7 | 12 | 6 |
HoLEP | 13 | 7 | 7 | 6 | 13 | 6 |
ウロリフト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |
2024年は1月1日より9月30日
腎がんの手術は、根治性に加え、低侵襲性と腎機能温存を念頭に置いています。従来は主に開腹腎摘除術を行っていましたが、2005年には腹腔鏡下腎摘除術が中心となりました。また、腎機能を温存するために、開腹腎部分切除術を行っていましたが、2009年より低侵襲性と腎機能温存を併せ持った腹腔鏡下腎部分切除術を開始し良好な成績を収めています。
また、再発した症例や、転移のある進行がんに対しては、分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害剤を用いて治療しています。
社会の高齢化や生活習慣の欧米化、更にPSA(前立腺特異抗原)による前立腺がん検診の普及などにより前立腺がん患者数が増えています。当科では原則外来で前立腺生検を行っています。
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 | |
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新規患者数 | 65 | 86 | 95 | 101 | 93 | 65 |
トモセラピー | 12 | 27 | 43 | 55 | 18 | 5 |
サイバーナイフ | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 35 |
2024年は1月1日より9月30日
早期前立腺がんに対しては、当院の基本方針である「体に優しいがん治療」を念頭に、2009年にトモセラピー(強度変調放射線治療)を導入しました。さらに2023年には最新の放射線装置サイバーナイフ(定位放射線治療)を導入しました。これまでの放射線治療を比べ、よりがんに集中して放射線を照射できるのが特徴で、一度にあてる線量を増やすことで照射回数を減らせるというメリットがあります。
局所進行(がんが前立腺の外に顔を出している)している場合には、手術よりも放射線療法とホルモン療法を併用する方法をお勧めしています。 診断時にすでに転移がある場合や、手術や放射線治療ができない場合または希望されない場合、新規ホルモン剤を含めたホルモン療法を行っています。従来のホルモン療法の効かなくなった再燃例にはドセタキセルやカバジタキセルによる抗がん剤治療、または新規ホルモン剤での治療を行っています。なお、手術は現在行っておらず、ロボット支援手術が可能な施設に紹介しています。
医師
山本 秀和
(やまもと ひでかず)
免許取得:昭和60年
泌尿器科部長(併)泌尿器科主任部長代行
武田 匡史
(たけだ まさし)
免許取得:平成10年
泌尿器科医長
加藤 佑樹
(かとう ゆうき)
免許取得:平成24年
泌尿器科医長
板谷 芳輝
(いたたに よしき)
免許取得:平成31年
泌尿器科医長
大久保 温
(おおくぼ のどか)
免許取得:平成31年
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