肺がん
肺がんについて
がん疾患名
肺がん
チーム医療について
肺がんは国内のがんによる死亡数において、1998年以降第1位。2017年の統計では、年間7万4000人を越える人が肺がんで命を落としています。進行した状態で発見されることが多く、5 年生存率が低いがんの一つです。特に男性の罹患率が高く、13人に一人が肺がんで死亡しているという統計結果も。女性は男性に比べると少ないですが、がんによる死亡原因では、大腸がんに次いで2位となっており、男女とも気をつけたいがんです。
肺がんと一口に言っても、その種類はさまざま。組織の型によって性質やできる場所が異なり、治療方法も変わってきます。
肺がんは、小細胞がんと非小細胞がん(扁平上皮がん・腺がんなど)に大別できます。小細胞がんは抗がん剤や放射線治療に適したがんで、手術を行うことはほとんどありません。非小細胞がんは早期であれば手術で切除することが可能ながんで、進行している場合は手術と抗がん剤治療、放射線治療を組み合わせた治療を行います。このようにがんの性質を知ることは、治療の重要な要素となるのです。
定期健診・禁煙で肺がんのリスク管理
肺がん治療は早期発見・早期治療が決め手となります。しかしながら、早期の肺がんはほとんど自覚症状がなく、早期で発見されるのは、検診、もしくは他の疾患の検査で「たまたま」見つかったというケースが大半を占めます。早期発見のためにも、40歳以上になったら肺がんの定期検診を受けることをおすすめします。
肺がんが発生するメカニズムは解明されていませんが、現在のところ明らかな原因の一つと見なされているのが喫煙です。肺がんで死亡する確率は、非喫煙者が0.3%なのに対し、20歳から1日20本喫煙した人は16%、1日40本喫煙した人は28%と、数字を見てもそのリスクは一目瞭然。特に肺の根元にできやすい扁平上皮がんとの関係はきわめて濃厚と言われており、禁煙は肺がん予防の第一歩です。
肺がんにかかるリスクを減らすためにも、当院は禁煙を推奨・サポートしています。