乳がん
チーム医療
スペシャリストが集まって乳がんをケア
長期治療が必要だからあらゆるサポートを
乳がんの治療を支えているのが、さまざまな分野のスペシャリストによるチーム医療です。
「乳がんは、ゆるやかに進行するものが多いため、術後も5年、10年と経過を観察します。当然、患者さんと病院とのつきあいも長くなる。だからこそ、手術はもちろんその後の抗がん剤治療、メンタルケア、緩和ケア、ソーシャルケアなど、あらゆる面からのサポートができることが患者さんの安心につながるのです」と、笠原外科部長。チーム医療という概念そのものが乳がんの治療から発達してきた背景もあり、その体制は確立されつつあります。
当院では医師をはじめ、乳がん看護認定看護師、薬剤師、臨床心理士、放射線技師、理学療法士、栄養士などが連携。患者さんを多方面からサポートしていきます。
その一つが、週に一度、乳腺外科チームの医師、病理医、看護師、放射線技師らが集まってカンファレンスを実施。それぞれの専門分野の見地から患者さんの治療計画を検討し、よりよい治療法を模索しています。
また、チームラウンドでは、患者さんを担当するメンバーが集まって、入院中の患者さんを訪問。治療方針を説明したり、手術に際しての不安などをきめ細やかに伺います。
さらには術後の心のケア、かつらや下着選びのアドバイスなどきめ細やかなサポートも。乳がんを抱えて生きていくお手伝いをしています。
- 乳がんは自分で発見できるがん
- ~早期発見するために。
セルフチェックのすすめ~
乳がんは唯一自分で発見できるがん。早期に発見できれば、ほぼ100%治すことができます。
見逃さないためにも、自己触診を行って乳房の変化を自分で触って確かめる習慣をつけましょう。自己触診は月に一度をめどに生理後の1週間以内に。閉経後の人は日を決めて行ってください。
異常があればすぐに専門医の診察を受けましょう。