集学的がん診療センターとは
患者さんを多角的に支える集学的がん診療センター
多職種でがんを診る「集学的診療」
当院はがん診療連携拠点病院として、がん診療に力を入れています。その中心的役割を担っているのが、集学的がん診療センターです。「集学的」とは、医療の世界で使われている用語で、専門分野が異なる複数の医師や専門スタッフがチームとなって行う治療に対して使われます。「集学的」という言葉そのものは一般にはまだまだ馴染みが薄いですが、診療科を超えて各分野の専門職が協力して治療を行う「集学的」という考え方は、がん治療の分野では近年特に重要視されています。当院では2007年にがん診療推進センターを開設し、多職種によるチーム基盤を整備。2011年5月に集学的がん診療センターと名称を改め体制を強化。10年以上にわたり、多角的にがん診療や患者さんのサポートに取り組んできました。
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センター長
宗本 義則
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マネージャー
吉川 千恵
がんになったら最初に行く病院
集学的がん診療センターは患者さんとそのご家族に対し、安心して診療を受けていただける窓口の役割を担っています。情報があふれる現代、がんに関しても様々な情報が飛び交っています。その中から患者さんが正しい情報を選択するのは難しく、時には誤った情報や思い込みに惑わされることも。当センターでは不安を抱えた患者さんのお話を伺い、適正な情報へと導くお手伝いをします。がんと診断されたらまず当センターを訪れれば、ワンテーブルで知りたい情報をお知らせできる場をめざしています。
当センターの5つの取り組み
集学的がん診療センターでは、次の5つの取り組みを中心に活動を展開していきます。
- 1.質の高いがん診療
各種診断をはじめ、診療科の垣根を超えた治療を実践。診療均てん化を図ります。また、スタッフ間でも治療情報を共有します。
- 2.患者さんと家族のサポート
メディカルカフェを開催し、患者さん同士が気軽に交流できる機会をつくります。また、がん相談支援センターをはじめ各種相談窓口も充実させていきます。
- 3.院内がん情報の集約
患者さんのがんに関する情報を収集し、登録・集計・提供しています。また、がん情報をホームページでも発信。広く一般の方に情報を公開しています。
- 4.がん診療の地域連携
地域のかかりつけ医と連携を図るほか、在宅支援、訪問看護も積極的にサポートします。
- 5.臨床研究および教育
腫瘍カンファレンス・臨床試験・講演会・緩和ケア研修会など各種研究・教育にも力を入れていきます。