院長あいさつ

「済生の心」の使命を胸に  地域に優しい病院を目指します

院長 笠原 善郎


 済生会は明治44年、「恵まれない人々のために施薬救療による済生の道を広めるように」との明治天皇のお言葉 「済生勅語」により創設された恩賜財団であり、現在は社会福祉法人として40都道府県に82の病院を含め403の施設、64,000人の職員を有する、非営利では世界最大の医療福祉法人です。
 福井県済生会病院は昭和16年に開設、平成16年には北陸で最初の地域医療支援病院に指定されるなど、福井市を中心とした地域医療の中核病院としての機能を担ってまいりました。

 私たちの使命は、二つあります。

 一つ目は、済生会の病院として、生活困窮者の方々や社会的弱者の方々を支援することです。医療費の免除や減額、加えて刑余者への就労、医療支援、性暴力被害者の支援事業等を行っています。

 二つ目は、地域の公的病院として「患者さんの立場で考える」という理念のもと地域の皆さんに最良・最適な医療を提供することです。我々が目指すものは、医療者のみによる型にはまった医療でも高額な機器や薬剤を駆使した医療でもありません。まずは患者さんの生き方・考え方、そして医療に求めるものをしっかり受け止め、理解することから始めます。その際に大切なのが次の3つの観点です。

  身体(Physical)……身体的なこと
  心(Mental)  ……お気持ちの問題
  生活(Social) ……普段の生活や社会的なこと

身体的なことばかりに気を取られて「病気を治すこと」に固執してしまい、私たちが癒し、治すのは「社会に生きる人としての患者さん」であることを忘れてはなりません。それを肝に銘じながら患者さんをはじめとする多くの関係者の方々と目標を共有し、診療に当たることが我々の使命だと考えます。

 当院は今までもこれからも、連携医療・在宅医療にも配慮した「地域医療」、日本人の二人に一人が経験する「がん医療」、高齢化社会と切っても切り離せない「急性期医療」、そして健診センターで全人的に取り組む「予防医学」をリードしていく病院であり続けます。
 他方で、戦争や新興感染症など世の中の不安要素が増え、将来に起きる変化が予測しがたい時代となっています。コロナ禍では“想い”を伝えることの大切さを痛感し、的確な対応には適切なコミュニケーションが肝要であることも学びました。「少子高齢化」=「働き手減少社会」の到来など、激変する情勢の中で「変革していく病院」として、地域の皆さんが安心して過ごせる社会づくりに貢献してまいります。

受診について

診療時間
月~金曜日 8:30~17:00
(午後は予約・紹介・小児科のみ)
診療受付時間 8:20~11:00/
自動受付機は7:40より稼働
休診日
土・日曜日、祝祭日、年末年始
休日・時間外診療
救急センターにて対応します。

0776-23-1111

〒918-8503
 福井県福井市和田中町舟橋7番地1

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